本当に成し遂げてしまった。
驚きを隠せない。
CS(クライマックスシリーズ)・ファーストステージ出場への一枚の切符を懸けて、2チームが鎬(しのぎ)を削っていた。
2018年プロ野球公式戦・セ・リーグの、最終ステージの景色の炸裂は、言葉にできないほど、緊張感溢れる醍醐味(だいごみ)を味わわせてもらうには充分過ぎた。
有言実行の男は、言うまでもなく、巨人の絶対エース・菅野智之。
殆ど異次元の投球を体現する菅野智之の圧巻のピッチングは、実質的に10月4日に終焉する。
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菅野が3試合連続完封でトップタイ15勝 シーズン8度目完封は鈴木啓示以来40年ぶり |
この年も、一頭地(いっとうち)を抜いた猛打の広島打線を9回4安打に抑え、3試合連続完封勝利でリーグトップタイの15勝目をもぎ取った。
そして、この日の自身2度目の3連続完封によって、沢村賞の選考基準全7項目をクリアする。
因みに、沢村賞の選考基準とは、以下の通り。()内は、菅野の成績。
◯登板試合数 25試合以上(28)
◯完投試合数 10試合以上(10完投で8完封)
◯勝利数 15勝以上(15)
◯勝率 6割以上(.652)
◯投球回数 200イニング以上(202)
◯奪三振 150個以上(200)
◯防御率 2.50以下(2.14)
近年、沢村賞の選考基準7項目をクリアする先発投手がいないので、今年から、先発投手が7イニング以上を投げて、自責点を3点以下に抑える、日本型・「クオリティー・スタート」の基準が導入されている。(MLBでは、6イニング以上・自責点3点以下)
この現象は、投手の投球数に制限を加える、合理的な分業制が確立してきた所産であるから、否定すべくもない。
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田中将大が「24勝0敗」の「無敗神話」でフィニッシュ |
思うに、24勝無敗の2013年の田中将大投手でさえ、完投数が8で、選考基準の6項目のクリアだったことを思えば、公式戦最終盤で、沢村賞の選考基準の全7項目をクリアした菅野智之の成績の凄みは特筆すべきである。
この選考過程を紹介した面白いブログがある。(若干の再構成)
「選考委員の年長者から順番に、平松政次・山田久志・村田兆治・北別府学。1人2~3分ほどで、僕はこの選手だと思います。理由はなんとかかんとかって述べるわけよ。大概、この4人でもってすでに意見が分かれてるもんでね。最後に、委員長役の俺が自分の意見を言った後に調整役に回るんだけど。昨日はなんてったって5人全員が同じ意見だから。はい、終了~だよ。
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「カミソリシュート」で有名な、大洋ホエールズ時代の平松政次投手 |
最後にオブザーバーとして同席してくださっている、セ・パ両リーグの関係者など、賞に携わる方々に『5人の意見がまとまりまして。今年の沢村賞は菅野智之投手に決まりましたがよろしいでしょうか』と報告と承認を得て、晴れて決定と、そういう流れなんだよ。それで昨日はね、『じゃあ、早いけど 記者会見しちゃいましょうか』ってなったら、なんと『まだ記者の方々が集まっておりません!』だって(笑)」
紹介するまでもなく、このブログの主は、かつて、尊大な態度から、「悪太郎」と綽名(あだな)された、読売ジャイアンツ一筋の堀内恒夫。
「ピッチャーの分業制が確立してきた今、選考基準を達成するのが難しい数字的に厳しいんじゃないか。そういう意見が内外からある。でも俺としては、賞の冠に『沢村栄治』という名前をつけている限り先発完投型で、その年のNo.1ピッチャーに授与するという伝統は継承していきたい。そう考えているんだ。
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沢村栄治・東京巨人軍で活躍し、引退後、第二次世界大戦で戦死した(ウィキ) |
そして、沢村さんの栄光に傷をつけないよう目標も高くもっていたい。だからこそ、安易に基準の数字を下げたくない。でも、近年なかなか達成できない。それも現実としてあるので、今季から沢村賞独自のQSの数も考慮することにした。独自のQS(クオリティースタート)とはMLBの基準である6回以上自責点3以内ではなく、7回以上自責点3以内とした。これも完投してもらいたいという意味をこめてあえて7回に設定したんだ。
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日本プロ野球界を代表する快速球投手として名を馳せた伝説的投手。名捕手・吉原正喜(右)と共に巨人で大活躍(ウィキ) |
これを読んで、堀内恒夫のブログがジャイアンツ・ファンに人気があることが、よく分った。(と言っても、「偏見度」は低い)
「菅野、おめでとう!そして、ありがとう!」という言葉で括る堀内恒夫の気持ちが、ストレートに伝わってくる。
私の心情も、堀内恒夫の思いと重なった。
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2018年に、最多勝のタイトルを獲得した多和田真三郎投手(ウィキ) |
「9月の時点では、広島の大瀬良くん・西武の多和田くん。この2人の名前が挙がってて、大瀬良くんの方が一歩リードしてはいたものの、今年は揉めるかな~なんて思ってたんだ。そこへ 菅野のラストスパート。これは凄かったねぇ。終わってみたら、ただ1人、選考基準7項目全クリアだもんね」
完璧過ぎて、言葉を失うほどだった。
冒頭に書いたように、これには驚嘆した。
今振り返れば、開幕直後に連敗(後述)し、酷暑の夏場の低迷も大きかった。
だから、諦めかけた時期もあったと、本人は正直に吐露していた。
公式戦終了までに、多くとも、3試合の登板機会しかない厳しい状況下で、菅野が沢村賞の選考基準を全てクリアするのは、殆ど不可能だった。
「無理だ」
菅野の率直な吐露である。
◯勝利数 15勝以上
◯投球回数 200イニング以上
この3つだけがクリアできていなかったが、この厄介な選考基準を満たすには、あまりに難易度が高すぎるのだ。
それこそ、中5日の強行出場して、3連続完封を成し遂げるしかなかった。
私も含めて、最初から望むべくもなく、疲労がピークに達する最終盤の大きな山場で、そんな奇跡の具現を考える術(すべ)もなかった。
ところが、「絶対エース」は奇跡を起こす。
3連続完封を遂行したのだ。
奇跡を呼ぶ、長野久義のサヨナラホームランによって、決戦のDeNA戦で完封勝利を飾ったことが大きかった。
公式戦での菅野智之の1年が終焉した瞬間である。
同時にそれは、「10完投200イニング」を目標にする男が、その目標を達成した瞬間でもあった。
以下、その喜びを、正直に吐露する「絶対エース」。
「狙って取ると公言して取れた。達成感は去年より格段にある。10完投が一番の難題だと思っていたので、最後の先発登板で決められたのはうれしかった。来年も狙いにいく。もっともっと上を目指したい」(サンスポ・2018年10月29日)
中でも、具体的なタイトル以上に、多くの投手が拘泥する「200イニング」という数字の魔力。
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小川泰弘投手・速球王・ノーラン・ライアンのように、左足を大きく上げる投球フォームから「和製ライアン」と呼ばれる(ウィキ) |
前田健太・小川泰弘(ヤクルト)・山口俊(巨人)・則本昂大(楽天)・メッセンジャー(阪神)・大野雄大(中日)・金子千尋(オリックス)・成瀬善久(ロッテ)・能見篤史(阪神)等々。
まさに、この年の秋、「10完投200イニング」を達成した、先発完投型投手の申し子・菅野智之が弾けていた。
2 「僕は大胆にど真ん中へ投げるようなことはしたくない」 ―― 快刀乱麻 菅野智之2018
「自分が何者なのか」。
自らの認知活動(知覚・情動・記憶・思考)を認知する行為を通して、客観的に自己を分析し、理解し得る高度の能力を「メタ認知」と言う。
「メタ認知」が高い者は、自らが設定した目標の達成・問題解決能力に抜きん出ていると言える。
「対自己・無知」。
これは私の造語だが、「メタ認知」能力の脆弱性を露わにする心的現象である。
「メタ認知」能力が脆弱なら、「対自己・無知」、即ち、「自分が何者なのか」であるかという、肝心要(かんじんかなめ)の客観的分析が劣化していることを意味する。
無為無策を常態化していれば、脆弱な「メタ認知」能力がアウフヘーベンすることなく、「経年劣化」(性能=能力の低下現象)し、その時々の気分次第で、三次元の海をダッチロールしていくだけだろう。
これは普遍的に言えること。
当然、プロのアスリートの世界にも大いに言える。
人間にとって、「メタ認知」能力の高さが、如何に重要な価値であることか。
それは、プロのアスリートの生命線であり、「創造点進化」の温床でもある。
この「創造点進化」の温床となる格好の事例がある。
日本球界を代表する絶対エース・菅野智之の、「屈辱と挽回」の「初動対応」がそれである。
それは、殆ど未知のゾーンだった。
2018年3月30日。
阪神との開幕戦で、菅野智之の2018年の幕が上がった。
4度目の開幕投手を務めた菅野は、持ち前の制球力に四苦八苦し、思いも寄らず、7回5失点で敗戦投手の憂(う)き目に遭った。
二度目の登板のヤクルト戦では、「絶対エース」の名が泣く、6回5失点の内容。
当然の如く、チャンスで打てない打線の強力な援護もなく、敗戦投手となる。
「巨人のエースに異変が起きた」
スポーツ紙に、ここまで書かれた。
自身初の開幕2連敗を喫したのだ。
自らに厳しい、菅野の野球人生最大の試練であったと言っていい。
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初回1死一、二塁で、菅野が青木(左)に適時二塁打を浴び、開幕2連敗 |
ハワイでの自主トレで習得した、「ワンシームの握りから人さし指と中指で挟む」(本人の弁)新魔球・高速シンカーが通用しなかったのである。
基本的に、中6日の「先発ローテ」から外されることがないから、東京ドームでの4月13日の対広島戦が、追い駆けてくるように待っている。
まして、外野のフィールド面積が狭い本拠地球場はホームランが出やすいと言われているので、ストレートのキレ具合・変化球・制球力の勝負になる。
そこで、自らが招いた自身の連敗と、チームの6連敗をストップさせること。
この「至上命題」が、シーズン序盤で菅野に突き付けられた。
そして、その日が足早にやってきた。
その結果、8回1失点・10奪三振の力投で、シーズン初勝利を挙げるに至る。
これは、ヒーローインタビューでの、全く悪びれることのない菅野の言葉である。
本音である。
「一生忘れることができない1勝」
絶対エースにも、こういう1勝がある。
「凄いピッチャー」・「良いピッチャー」であっても、投球マシーンでないから、この不甲斐ない結果を灼然(しゃくぜん)たる現象であると受け止めるしかない。
実は、ヤクルト戦(神宮)から高速シンカーを封印していたのである。
それでも打たれた。
ショックだったに違いない。
だから、「一生忘れることができない」と吐露した。
「やりたいこと、やらなきゃいけないことを頭で分かっているけど、体が連動してくれない。劇的に1週間で変わらない」(日刊スポーツ・2018年4月7日)
初回だけで37球を要したヤクルト戦での不調に、為す術(すべ)がなかった。
「万策尽きた」とまでは思わなかっただろうが、「1週間で変わらない」状態をリ・イマジネーション(再構築)する簡便な手立てが見つからない。
何より、不調の原因が高速シンカーに起因しない現実に、一時(いっとき)、本来の「セルフコントロール」(自制)能力が有効に機能せず、メンタル面が凍り付き、立ち往生してしまったのだろう。
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時間・体調・感情・モチベーションなどを、合理的に管理する「セルフコントロール能力」の重要性・イメージ画像 |
「元々、シンカーはダメだったらやめればいいと思っていた。ずっと言ってきたように、シンカーが投球のメインではないので」
これも、菅野の言葉。
強がりのように聞こえるが、このコメントは正解である。
自分の現在の立ち位置を、客観的に理解した上での言葉だからだ。
だから、簡単に壊れない。
潰れない。
落ち込まないのだ。
「セルフ・ネグレクト」(自己遺棄)の心的状態に囚われ、一方的に下降していかないのである。
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死に至る無関心「セルフネグレクト」(イメージ画像) |
「切り替えるということはしないです。引き摺ります。ただ、落ち込むことはしない。落ち込んだからといって消えないですから。前を向いてやりますよ」(【巨人】菅野「一生忘れられない1勝」屈辱受け止めシンカー封印 苦悩の2週間で復活・スポーツ報知 2018年4月14日)
この菅野の言葉こそ、彼の「メタ認知」能力の高さを検証する。
引き摺(ず)るが、落ち込まない。
落ち込んだら、メンタル面が穿(うが)たれ、空洞化し、堕(お)ちていくだけで、何も生まれない。
フィジカルな面の総体が、降下するメンタル面に呑み込まれ、心身ともに、スイッチオフの状態になり、プロのアスリートの生命線を遮断(しゃだん)してしまうのだ。
菅野の場合、「自分が何者なのか」を認知し、その認知活動を認知する能力の高さを持つので、自らが「戻るべき場所」・「起動点」に立ち返ることが容易にできる。
「メタ認知」能力という「創造点進化」の温床は、枯れることがない。
「去年は(開幕から)上積みがあっての(5月30日の)楽天戦8失点、(6月6日の)西武戦5失点。それとは、自分の中でワケが違う。今、100%フルの状態でやられたなら、本当にやばいなと思うけど、状態的にこれから上がっていく。それが唯一の心の支えです」(同上)
「今はフォークがすごくいい状態。シンカーを投げていなかったら出なかった感覚です。多少遠回りはしましたが、決して間違いだったとは思わないです。(シンカーは)よくないんじゃないかという声もありましたが、投げることで得るものも大きい」(【巨人】菅野智之の2018年!不調から絶好調!新しい球種「シンカー封印」・yoshilover)
これは、単なる薄っぺらなポジティブ・シンキングではない。
物事を冷静に考える彼には、高速シンカーの投球に対する「恐怖感」が絶無だった。
猶々(なおなお)、高速シンカーの投球の経験を通して、自らのピッチングの幅を広げ、それが他の球種を生かす影響力に繋がったという自負の開陳(かいちん)であるが故に、「投げることで得るものも大きい」とまで言い切った。
私が目を見張ったのは、その後も、捨ててはならない武器として、適度に高速シンカーを投げていたという事実を知ったこと。
この事実は、菅野の言葉が、皮相(ひそう)な能動的思考の範疇を超えていることを明示する。
屈辱的なゲームの録画をシビアにチェックし、プロのアスリートとしての、自らの「起動点」に立ち返り、「これでいい」と再確認していく。
ここで想起するのは、ロッテとの交流戦(6月15日)の前に、ベンチにノートを持ち込み、各打者の特徴を記していたというエピソードである。
「バッターの特徴とか、1回しか対戦しない相手だから分からない。イニング間に見て確認していた」
これが、常に完璧さを求める努力を捨てない、菅野智之という男の真骨頂である。
自らが選んだ「職業」の「職域」において、万全の状態で臨むこの姿勢こそ、彼の学習能力の高さを堅固なものにする。
「体が連動してくれない」という辺りにまで追い詰められても、「今・この時点」で、できることは全てやる。
失敗したら、「その時」、考えればいい。
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西武戦で、同点に追いつかれた6回を投げ終え、ベンチに戻り、降板する菅野 |
覚悟し、恐怖突入する。
だから、絶対に逃げない。
それを具現したのが、4月13日の対広島戦だった。
最速152キロのストレートのキレがあり、縦のフォークの効果が有効だった。
ピンチでギアを上げ、打者を三振に取る。
いつもの、絶対エース・菅野智之の独壇場だった。
「屈辱と挽回」の「初動対応」が、ここに自己完結したのである。
このマイナーチェンジ(小さな手直し)によって、安々と定点が固まらない、「創造点進化」の揺曳(ようえい)の行程に滋養を与える。
「意味」と「価値」を付加するのだ。
一切は、「メタ認知」能力の高さの為せる業(わざ)である。
「気合いとか、根性とかで乗り越えられることも確かにある。でも、我々はアマチュアじゃない。野球のプロフェッショナルという自負があるなら、それ以上のもの、つまり『頭のスポーツ』でファンを魅了することが大事なんだよ。巨人でいえば、ピッチャーの菅野(智之)は、そんな野球の本質に一番近いと思う。彼は自分をよく知ってるでしょ。豪速球が投げられないのを自覚しているから、コントロールと配球の重要性が分かっている」(日刊大衆 野村克也「巨人では菅野智之は自分をよく知ってるが…」ここがダメだよ日本プロ野球界)
特に、「コントロールと配球の重要性」は、菅野の生命線である。
四隅(よすみ)に投げ分ける抜群の制球力なしに、菅野の「創造点進化」はあり得ない。
それが、菅野の自信に繋がる。
(不運にも、「コントロールと配球の重要性」を、テレビ画面を通して菅野が学んだ伝説的投手・ロイ・ハラデイが、フロリダ沖で、自らが操縦する飛行機の墜落事故によって、急逝してしまった)
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ロイ・ハラデイ・トロント・ブルージェイズでの現役時代(ウィキ) |
四隅に投げ分けることに関心がなく、ど真ん中に平気で投げる投球をする「豪球投手」とは全く無縁に、ピンチでギアを上げる時に威力を発揮する、150キロ台のキレのあるストレートと、最後までグラウンドの中枢に立ち、ゲームを支配する「先発完投・完封」への拘泥(こうでい) ―― これが、菅野の自信=プライドの根柢にある。
「大差で完封というのもあって、いろんな意見はあると思いますけど、完封は僕の美学でもある。そのときの気持ちは格別なものがあるので、どんな点差だろうが僕は大胆にど真ん中へ投げるようなことはしたくない。これからもゼロというものにこだわっていきたい」(2年連続沢村賞の巨人・菅野 カネやんに並ぶぞ・東スポWeb・2018年10月30日)
事も無げに言って見せたが、そういうことが分かっているから、菅野は強いのだ。
それにしても、「僕は大胆にど真ん中へ投げるようなことはしたくない」という毅然とした言辞に感服する。
彼の自尊感情の芯(しん)に集合する、そこだけは譲れない堅固な心理的文脈。
感嘆するばかりである。
「メタ認知」能力の高さ。
それが、副交感神経を高めて眠りの質を良くするため、自宅で「温冷交代浴」を徹底する「自己管理能力」の凄みと溶融する。
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スポーツの風景・「菅野智之は日本球界で最強の投手である ―― 「10完投200イニング」を目標にする男の真骨頂」 |
この「メタ認知」能力と「自己管理能力」が、彼の優れた投球術に支えられているから、菅野は強いのだ。
菅野の最強の武器のルーツは、この辺りにある。
ポストシーズン史上初のノーヒットノーラン(それも「準完全試合」)を達成し、レギュラーシーズンから5試合、41イニング連続無失点記録を続ける快刀乱麻のラストスパート。
「ど真ん中へ投げない」と言い切った男の一年は、あっという間に過ぎ去っていった。